白寿のお祝いの仕方について。
・お祝いの時期について
白寿のお祝いは、数え年での99歳が正式なものとなります。満年齢での数え方だと、おおむね97歳の年の1月1日にあたります。ただし、最近は賀寿を満年齢でお祝いする方も多くいらっしゃいます。99歳の誕生日前後で、夏休みやゴールデンウィークなど、親族が集まりやすい日を選んで行うことも多いようです。
・プレゼントは白色のものを選んで
白寿の祝い色は「白」とされています。日本では、古来より白は神聖な色とされており、巫女の装束などに用いられてきました。なお神職は位によって袴の色が変わります。伊勢神宮の大宮司など、日本で数人しかいない特級の色は、白に白紋とされています。99歳という長寿に対して、最大の敬意をもって、美しい白い色でお祝いしたいものです。
・予算について
白寿のお祝いの予算は、人それぞれです。子供世代から両親へ送る場合はおおむね30,000円~50,000円程度、孫世代から送る場合は10,000円~30,000円程度の範囲で検討されることが多いようです。
白寿を迎えられる方が生きてきた時代。
これから白寿を迎えられる方は、主に大正時代の後期の生まれにあたります。第二次世界大戦の時期に青春時代を迎え、戦争を経験した方も少なからずいらっしゃいます。とある調査で、この世代の方に平成の印象を聞いたところ「(日本で)戦争がなかった平和な時代」と答えた方が多くいらっしゃったそうです。つい、当たり前のように感じてしまいがちなことですが、戦争を経験した方々にとっては、戦禍がなかったことは、とても大切なことのようです。お祝いの席では、普段聞けなかったような体験談や、また健康長寿の秘訣など、ゆっくりと語らいの時間をもってみてはいかがでしょうか。