2024.08.05

これで解決! 還暦祝い / 知っておきたい基礎知識

これで解決! 還暦祝い / 知っておきたい基礎知識

長寿と人生の節目を祝う還暦

還暦(かんれき)とは60歳のことであり、そのお祝いを意味します。古代中国の儒教にある長寿を尊ぶ思想が日本に伝わり、奈良時代頃には定着していたといわれる古くからの風習です。昔は今よりはるかに寿命が短かく、男性、女性を問わず60歳を迎えれば長寿とされていました。しかし、平均寿命が80歳を超えた現代では60歳はまだまだ現役。これまでのように「還暦=長生き」、「還暦を迎えたらおじいちゃん、おばあちゃん」といったイメージは変わり、結婚と同じような人生の大切な節目としてお祝いをする人が増えています。年長者を敬う気持ちは大切にしながら、男女ともに喜んでもらえるお祝いや夫婦やパートナーとペアで贈るプレゼントなど新しい還暦祝いのかたちを探すのもいいかもしれません。

箔一では、還暦祝いに最適な金箔や金粉、フラワーモチーフなど華やかで特別感のある柄やデザインの品を用意しています。予算内でいくつか候補をだしておくと、本人が好みのものを選べるのでおすすめです。
 

そもそも還暦とは / 由来と意味

60歳の還暦、70歳の古希(こき)、88歳の米寿(べいじゅ)など、日本には年齢ごとに長寿を祝う風習があります。そのスタートともいえるのが、還暦。

日本では子・丑・寅・卯・・・と続く「十二支(じゅうにし)」と甲・乙・丙・丁など10の「十干(じっかん)」のふたつを組み合わせた「干支」を暦に使っています。それが60年で一巡し、自分が生まれた年の干支に戻るため、「暦」が「還る」=還暦の由来とされています。

還暦は、1000年以上前から受け継がれている伝統的なお祝い事です。還暦の歴史には諸説ありますが、古代中国から長寿を祝う思想が日本へ伝わりました。奈良時代や平安時代は天皇や貴族のお祝いでしたが、鎌倉時代に「還暦」という考え方が生まれ、室町時代から江戸時代にかけて庶民の間にも広がりました。当時の平均寿命は50歳にも満たなかったため、60歳は大変な長生きでありとてもおめでたいことだったことが想像できます。

どちらで祝うのが正解? / 数え年と満年齢

年齢のカウント方法には「数え年」と「満年齢」の2種類があります。数え年は、生まれた日を1歳とし、新年を迎えるたびに年をひとつ加算する方法。それに対し満年齢は、生まれた日を0歳とし誕生日ごとに年を足していく方法です。

本来、還暦は数え年の61歳で祝います。これは、明治時代に満年齢が導入されるまでは数え年が一般的で正月がくるとみんないっせいに年をとっていたことが大きな理由のようです。一人ひとりの誕生日を祝うようになったのは、昭和20年代のことです。

現代は誕生日を基準とした満年齢で年齢を認識しているため、男性、女性どちらとも「満年齢60歳=還暦を迎える」と覚えておくといいでしょう。還暦を祝う時期に決まりはなく、現代では敬老の日など比較的皆が集まりやすい休日や祭日、誕生日、結婚記念日といった本人にとっておめでたい日に併せてお祝いすることが多いようです。また、祝う間柄にも決まりはないため、誰が祝ってもOK。上司や知人・友人、恩師、習い事の先生、同僚、サークル仲間など縁ある人の大切な節目をみんなでお祝いしましょう。ちょっとしたお祝いのプレゼントを用意するだけでも、きっと喜ばれますよ。

還暦祝いの作法 / いつ、どう祝う?

還暦にまつわる古くからの慣習として、還暦を迎えた本人に赤いちゃんちゃんこを着てもらうというものがあります。ちゃんちゃんことは、袖のない羽織のこと。脱ぎ着がしやすいことから、かつては赤ちゃんの産着に使われており、「赤ちゃんのようにもう一度生まれ変わり、新しい人生をスタートできますように」という願いが込められています。還暦は生まれた年の暦に還る=赤ちゃんに戻ると考えられていたことに加え、赤い色には魔除けの力あるとされていたことから、赤いちゃんちゃんこ着るようになったようです。

寿命が短かかった昔とは違い、現代の60歳は若々しく「長寿を祝う」というとギャップを感じるかもしれません。しかし、還暦は本来とてもおめでたいもの。無事に人生の節目を迎えた証として、盛大に祝いましょう。贈り物としては食事や旅行が定番ですが、現代の60歳は若々しくパワフルで仕事や趣味に忙しいもの。そんな方や遠方の方には、特別感のあるものや上質な品物を記念にプレゼントするのもおすすめです。

箔一では、ラッピングはもちろん贈答品によっては名前や記念日を入れる名入れサービスを行っています。全国配送も可能ですのでぜひご相談ください。

還暦ギフト / 選び方と予算

現代は多様性の時代。還暦後の生き方も現役で働く人、リタイヤして趣味を楽しむ人、これから新しいことを始める人などさまざまです。還暦祝いのプレゼントといえば、赤いちゃんちゃんこが定番でしたが、これからの還暦ギフトはライフスタイルや趣味に合わせた品物を基本に記念品にふさわしい特別感のあるものを選ぶといいでしょう。

長寿の祝いにはそれぞれ祝い色=テーマカラーがあります。
還暦はもちろん赤。
 

プレゼントには赤にちなんだアイテムを選ぶのも一つの方法です。
赤は華やかで人目に付く色合いのため、男性・女性問わず苦手な方もいます。

そんな方には、永遠の象徴であり幸福を呼び寄せる縁起物でもある金をあしらったものがおすすめ。
 

金箔や金粉といった金のアイテムには、ハレの日にぴったりの華やぎがあり、新たな人生を歩きだす還暦のお祝いにぴったり。日本の職人による手仕事は丁寧で質が高く、気持ちを伝える特別な贈り物に最適です。


還暦は、毎年めぐってくる誕生日とは別格のものです。家族や親族だけでなく上司や恩師、習い事の先生などお世話になった方が還暦を迎える際は、人生の節目をお祝いしこれまでのねぎらいと感謝の気持ちを伝えましょう。


● 予算の目安
還暦のお祝いに何を贈るか、頭を悩ませる人も多いことでしょう。まずは予算を決め、その範囲内で喜ばれるものや記念に残るもの、縁起の良いものなどを検討しましょう。一般的な相場は下記の通りです。

・両親、義理両親の場合:3万円~5万円程度
・祖父母の場合:1万円~3万円程度
・親戚の場合:1万円~3万円程度
・きょうだいの場合:1万円~3万円程度
・職場の上司の場合:5,000円~1万円程度
・友人の場合:3,000円~1万円程度

▶還暦を祝う品物の選び方

NGな還暦祝い / 避けたい贈物

還暦は特別な祝い事だからこそ、プレゼントをする際のマナーにも気を付けましょう。以下に挙げるものは絶対に贈ってはいけないという訳ではありませんが、相手を不快にしてはせっかくの贈物が台無しになってしまいますので覚えておきましょう。

● 還暦祝いに避けたいプレゼント

昔からタブーとされているもの
・靴下や下着 : 相手を下に見ていると思われることがあります
・現金 : 「生活の足しに」という施しの意味があり、目上の人へは失礼にあたります

縁起の悪いもの
・ハンカチ : 漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、縁切りを思わせます
・くし : 「苦」や「死」を連想させます

お年寄り扱いするもの
・杖や老眼鏡、補聴器など : 自分の衰えを指摘されたようで受け取った人の気持ちが滅入ってしまいます。将来への備えとして贈るという考え方もありますが、本人が希望しない限り避けたほうが無難です。

品物選びは相手との関係性によっても考え方が異なります。たとえ一般的にNGであっても本人からのリクエストであれば気にすることはありません。
迷った時には還暦の祝い色である赤をテーマに選んでみるのも一つの選択。ただ、還暦=赤が定着しているため、洋服など身に着けるものは「還暦祝い?」と思われがちで気恥ずかしい人もいるかもしれません。事前に好みや希望を聞いておくと安心です。  


まとめ

近年、還暦は長寿を祝うだけでなく、人生の大きな節目を迎えここから新たな人生を歩き出すという前向きな意味を持っています。だからこそ、家族や親族、友人など縁ある人が還暦を迎える際には、きちんとお祝いしたいもの。一生に一度しかない大切なお祝いです。ぜひ、贈る人も受け取る人も、皆が笑顔になれるステキなプレゼントを選んでください。

 

 

ショッピングをより快適に

お客様に快適に、よりお得にお買い物をしていただけるよう
ポイントの仕組みとお支払い方法を見直しました。