
福福箔 額 富士と鶴
葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の一つ、『相州梅沢左」(そうしゅううめざわのひだり)』をモチーフにした、特別な一枚。
最背面の空には、細長くちぎった金銀箔を空に敷き詰め、光の濃淡で動きのある空模様を表現。これは琳派の絵師たちが用いた伝統的な空間技法にも通じます。
中央の富士は、青の金属粉と金沢箔の散らしで、時間や季節によって変わる山の表情を表現。山頂の雪は密に、裾野は淡く、箔職人の高度な技が自然の息づかいを感じさせます。
ふっくらと仕上げた雲や縁起物には金属粉を蒔き、輝きと調和させた立体的な蒔絵を施しました。
シリーズ名「福福箔」は、この“ふくふく”としたやわらかな表現技法に由来しています。
裏面など見えない部分にも箔を施し、細部まで妥協なく仕上げた逸品。
多層のレイヤーと箔の輝きが奥行きと存在感を生み出し、飾る場所の光の角度によって多彩な表情を見せてくれます。

現代の素材と伝統技法が生み出す奥行き
最背面の空には、細長くちぎった金や銀の箔を敷き詰め、光の濃淡によって動きのある空模様を表現。これは琳派の絵師・俵屋宗達や尾形光琳らが用いた空間処理の手法にも通じるものです。
中央の富士は、時間帯や季節によって姿を変える山の表情を、赤・青・銀の金属粉と、金沢箔の散らし技法で描いています。山頂の雪は密に、裾野は淡く。箔貼り職人の高度な技術が、自然の呼吸を感じさせる一枚に仕上げています。
手前の雲や縁起物には、ふっくらとした質感とともに金属粉を蒔き、箔の輝きと調和させています。この“ふくふく”とした柔らかな表現技法が、シリーズ名「福福箔」の由来でもあります。さらに、作品の裏面など見えない部分にも箔を施すなど、細部に至るまで一切の妥協なく仕上げています。

葛飾北斎の「相州梅沢左」
そうしゅううめざわのひだり
葛飾北斎による『冨嶽三十六景』の一つ、「相州梅沢左」(そうしゅううめざわのひだり)をモチーフにしています。古来より、「富士」は「不死」に通じ、「永遠の命」を意味するとされてきました。また「鶴」は長寿の象徴としてよく知られています。鶴の鳴き声は高く遠く響くことから、天の神々にまで届くとされ、人と神をつなぐ存在ともされてきました。
・葛飾北斎(1760〜 1849)
江戸後期の浮世絵師。勝川春章に師事し、役者絵、美人画、さし絵などを描き、さらに狩野派、土佐派、琳派、中国風、洋風などの画法を学ぶ。
構成的で力強く、動きのある筆法により、独自の画境を達成。
その影響はフランスの印象派にまで及んだ。代表作「北斎漫画」「富嶽三十六景」「千絵の海」など。

浮世絵の美を現代のインテリアに
浮世絵師・葛飾北斎が描いた「赤富士」「鶴と富士」「昇り龍と富士」の三つの吉祥図。それぞれが持つ意味や物語を受け継ぎながら、箔一ならではの技術で新たな輝きをまとわせました。暮らしの中に“福”を呼び込む現代の縁起アートとしてご提案いたします。

福を呼び込むアートパネル
軽量で扱いやすく、女性やご年配の方でも手軽に飾れます。
暮らしに福を呼び込みながら、気軽にアートを楽しめる一枚。
模様替えや気分転換にも、そっと彩りを添えてくれます。大切な方へのギフトとしても最適です。