江戸時代よりの超定番。日本版フリーカップ
口径5~7センチと小ぶりでコップのような形をした「そばちょこ」。麺類のつけ汁を入れる器として知られていますが、実はアイデア次第でさまざまな使い方ができるのをご存じでしょうか。食器という枠を超えて暮らしを彩るアイテムにもなる蕎麦ちょこ。あなたならどう使いますか?アレンジ例を参考にイメージを膨らませてみてください。
そばちょこは蕎麦専用にあらず
そばちょこのはじまりは江戸時代初期、上流階級の食事などで膳とは別に料理を出す向付の器として使われていました。この頃、酒を飲む器や湯飲み、小鉢などはすべて「ちょこ(猪口)」と呼ばれていましたが、江戸末期、庶民の間に巻き起こった蕎麦屋の大流行でつけ汁に用いられ、お酒を出していたちょこと区別するために「そばちょこ」という名称が定着したようです。
日本人の手になじむサイズ感と適度な深さがあり、その時々でいろいろな用途に変わる万能なそばちょこは、いくつもの時代を経てもなお親しまれる超ロングセラー。最近では素材や色、デザインもさまざまなものが登場しており、食卓だけでなく暮らしを彩る器としてもその楽しみ方が広がっています。
たとえばこんな使い方1
小鉢としておかずやおつまみに
そばちょこは適度な深さがあるため、平皿ではなかなか難しいこんもりと高さを出した盛り付けが誰でも上手にできます。煮物や和え物といった常備菜や副菜、枝豆などのおつまみを少しずつ小鉢感覚で盛り付けて食卓に並べれば、おなじみのおかずでも食卓がぱっと華やかに。おもてなしや一人暮らしの食事を楽しくするアイテムとしてもおすすめです。また、和洋を問わない万能さもそばちょこの魅力。九谷焼や金箔をあしらったそばちょこにサラダやピクルス、シリアルやヨーグルトなどを盛り付ける和洋折衷の使い方も趣があります。
たとえばこんな使い方2
マグカップや酒器として
もともとは用途を限定しない日常の雑器として使われていたそばちょこ。その歴史からもわかる通り、そばだけにしか使えないルールはありません。イメージは、気軽なフリーカップ。コーヒーや紅茶、お茶をいれれば、いつもと違った気分のティータイムに。また、少したっぷりめのぐい飲みとして日本酒やマッコリ、氷を入れて洋酒や焼酎のロックグラスにとジャンルを問わずお酒を味わう器として使えます。
たとえばこんな使い方3
ボウルとしてスープやデザートに
蕎麦つゆ用の器として普及しただけに、汁物との相性は抜群。いつもはボウルやマグで飲むスープも器が変わればまた新鮮。市販のカップスープにもちょうどよいサイズです。
器のまま冷蔵調理するゼリー、ムースなどのデザートにもぴったり。フルーツやアイスクリームを盛り付けるのにもほどよい大きさです。カラフルな色柄や金箔など輝きのあるものを選べば、凝った盛り付けをしなくてもインパクト十分。おもてなしに使う場合は、色や柄が異なっても素材感が同じものを選ぶと統一感が出ておしゃれです。
たとえばこんな使い方4
趣味の器や花器に
色柄や形、素材などさまざまな種類があり、重ねて収納できるスタッキング性もあるそばちょこは、コレクションにも向いています。お気に入りをリビングや玄関に飾っておくのもいいでしょう。山野草などの切花をさりげなくいけたり、ミニ盆栽の鉢替わりにして植物と一緒に愛でるのも楽しみ方のひとつです。
小物入れ、贈り物
広がるそばちょこの世界
そのほかにも、玄関に家族の数だけそばちょこを置き、それぞれの鍵やアクセサリーを収納しておくなど、使う人やシーンによってさまざまな表情を見せるのも魅力の蕎麦ちょこ。
金箔や縁起の良いモチーフを選び、誕生日のプレゼントや節目の贈り物にしてもよいでしょう。
箔一では本金箔や九谷焼といった伝統工芸の技で仕上げ、フリーカップとして多彩な楽しみ方ができる蕎麦ちょこを各種取り揃えています。プレゼントのご相談はお気軽に!
あなたならではの蕎麦ちょこアレンジもぜひ教えてください。