多彩な香りを楽しむために、酒器を選びたい。
日本酒は、その旨味たっぷりの味わいはもちろん、ふくよかな香りも魅力です。最近は吟醸香と呼ばれる独特の香りをもったもの増えており、酒蔵によって様々なタイプのものが発売されています。人が感じる美味しさのうち8割は香りによるものといわれています。素晴らしい香りの日本酒を、様々に呑み比べて楽しむ、おすすめの酒器を紹介します。
日本酒は、その旨味たっぷりの味わいはもちろん、ふくよかな香りも魅力です。最近は吟醸香と呼ばれる独特の香りをもったもの増えており、酒蔵によって様々なタイプのものが発売されています。人が感じる美味しさのうち8割は香りによるものといわれています。素晴らしい香りの日本酒を、様々に呑み比べて楽しむ、おすすめの酒器を紹介します。
日本酒のタイプの中でも、特に香りを楽しみたいのは、吟醸酒です。その香りは特別に「吟醸香(ぎんじょうこう)」とも呼ばれ、造り方の違いにより大きく2つに分類されます。一つは、リンゴやナシを思わせるフレッシュで爽やかな香りのもの。もう一つはバナナやパイナップルに近い甘く濃厚なもの。それぞれの香りのなかにも、酒蔵や精米歩合の違いによって、多彩な種類がありますので、ぜひお好みのものを見つけてください。
日本酒の香りは大変にデリケートなもの。器や温度でも変化をします。
吟醸香りを存分に楽しみたい人は、ぜひ酒器にもこだわってみてください。酒器の形状や素材によって、日本酒の味わいや香りも大きな影響を受けるようです。ここでは、日本酒の香りに合わせた酒器の選び方をご紹介します。
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ステムレス(脚無し)タイプのワイングラスに、金箔をあしらうことで、日本の工芸品としての持たせたグラスです。ふくらみかけた蕾のような形、口の部分がかすかに開いた形状は、吟醸酒の香りを楽しむためにつくられました。四分の一ほどの高さまで日本酒を注ぐと、グラス内の空間に豊かな香りが蓄えられます。金箔で描かれた幾筋もの模様は、渦を巻くようにしてかすれて消えていき、芳香が立ち上がってくる様子をイメージさせます。手に持てば、職人が手作業で描いた幾筋もの模様が水面にゆらめき、様々な表情を見せてくれ、夢うつつの心持に誘われます。吟醸酒のためのグラスですが、香りを楽しむ飲み物全般におすすめです。ワインや焼酎はもちろん、お茶の香りも一層豊かに味わえます。お客様をおもてなしする際にも重宝する、使い勝手の良いグラスです。
片口は、五感で日本酒を愉しむための器ともいえます。
まず、香りが豊かになります。日本酒を片口に注ぐと、空気とふれあい、香りが立ち上がってきます。また冷蔵庫に入れてやや冷えすぎた吟醸酒も、少しずつ温度があがることで、風味が豊かになっていきます。また、鳥のくちばしを思わせる片口の美しさや、互いについだりつがれたりしながら、会話が弾むのも魅力です。片口にも、お酒のタイプに会わせて様々なものがあります。
ふんわりとしたフォルムと雪が舞ったようなやさしいデザインが特徴の片口です。夏以外でもゆったりとお酒が楽しめるお品です。贈り物にもおすすめです。
ガラス本来の美しさと箔の自然な模様を引き出したハンドメイドのガラスシリーズ「彩華」の酒器です。型を一切使わずにかたちづくる伝統技法「宙吹きガラス」により柔らかなフォルムとガラスが持つ色彩や透明感の美しさを活かし、吹く時に割れる箔の自然な模様を引き出しました。
様々な素材も楽しみめる酒器。日本酒ならではの楽しみの一つが酒器の多彩さです。大きく、おちょこ・ぐい呑み・盃があり、多彩な素材やデザインのものがあります。それぞれの酒器で味わいの変化を楽しんだり、気分に応じて好みのデザインを使ったりすれば、お酒の楽しみも大きく膨らみます。
名月を手元で楽しむ盃です。オリジナルの技法で、雲間から満月が現れる瞬間を描いた、風情ある図案。漆に金という、蒔絵などでの好まれる伝統の素材ながら、シンプルでモダンな図案が魅力です。薄く木地で使い勝手は軽やか。漆は熱にも強いため熱燗にもお使いいただけます。
驚くほどシャープな薄造りの陶器に、金箔をあしらった盃。あえてコーティングを施さず、本金箔の美しさを直に楽しめる逸品です。貼られた金は、時と共にかすれていき、味わいが深くなっていく経年変化も楽しめます。土と漆と金という自然の恵みともいえる素材だけで造った逸品です。
陶芸で、釉薬の自然な割れを楽しむ貫入。そこにインスピレーションを受けた、自然な割れ模様を施した金箔が魅力。華やかな金箔の輝きに、自然なクラック模様が生み出すわびさびの風情。またお酒を注いだ時に、割れ目から差し込む光が、水面に揺れる風情をたのしむこともできます。