万年筆は、その名の通り正しい使い方をすれば長年使える便利な道具です。ただ、初めて万年筆を使う方にとっては、少し難しく感じるかもしれません。万年筆には、コンバーターやペン先などといった、独特の仕様があります。また、それらを正しく使いこなすだけでなく、お手入れも大切です。愛用の万年筆をながく使い続けていくために、ぜひ知っておいていただきたい使い方についてご説明します。
まず、万年筆独特のものとしてコンバーターがあります。
これは、インキ瓶から万年筆にインクを吸入する際に必要なインク吸入器のこと。万年筆を使う上で、きわめて大切なものです。
万年筆のインクを交換する際にはまず軸を外し、2つのパーツに分けます。ペン先のほうを首軸、持ち手のほうを胴軸といいます。首軸のほうにコンバーターをまっすぐ差し込んでから、先端部分をインキ瓶に浸します。この際、瓶の底に当たらないよう気を付けて気を付けてください。
コンバーターには回転式とプッシュ式の2種類があり、それぞれで、インクの吸わせ方が変わってきます。
回転式コンバーターの場合、使い方は以下の通りです。
1. つまみを左に回す
2. コンバーターの内部のピストンを下まで下げる
3. ペン先をインキに浸して回しながら吸入します。
プッシュ式コンバーターの使い方は、ノブを5回～6回押して吸入するだけです。
なお、箔一の金沢箔万年筆にはプラチナ社製のコンバーター:CONVERTER-500、CONVERTER-700等をお勧めしています。
万年筆は、定期的に洗浄すると快適な使い心地が続きます。特にペン先は汚れやすいので、1月に1回ほどは洗ってあげると良いでしょう。手間に感じる人もいるかもしれませんが、こうして大切に使うことで、より愛着が出てきます。
なお、カートリッジ式万年筆の洗い方は、以下の通りです。
ぜひ、定期的にお手入れをお願いします。
1.カートリッジを外す
2.水道水を入れたコップにペン先を浸す
3.一晩放置する
4.流水でインクを流す
5.柔らかい布で水分を拭き取る
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