手仕事が生み出す美しい文様 石川県の山中は、轆轤引きの木地の代表的な産地です。 美しい木目を生かしながら、様々な形状を生み出す職人たちは、まさに熟練の技といえます。千筋流水は、そうした轆轤引きの職人と、金箔の美しさを融合させたシリーズです。
Point 01 繊細で正確な職人の技 轆轤引きの様々な技法の中でも、高い技術を求められるのが千筋の技です。ろくろを回し、カンナで職人が線を入れていきます。すべての線が正確におなじ間隔で、同じ溝の深さを保っていることに、大変に驚かされます。職人の技術の高さを感じさせる逸品です。
Point 02 柔らかな使い心地を生む加工 千筋は、飾りとしての美しさはもちろんのこと、滑り止めとしての効果もあります。無数の筋が入っているために、持った時に柔らかく感じます。箔一では、ここに箔をあしらいました。細かな線の一本ずつの溝に、箔が入りこんで定着しているのは、これも箔押し職人の熟練の技によるものです。アクセントとなっている、水が流れるような盛り上げ技法の金も、独自技術でしっかりと定着しています。
Point 03 飾っても、使っても心を満たす 千筋流水の持つ、轆轤の回転エネルギーを、そのまま写し取ったかのような動きのある文様 緻密で正確な同心円。また、千筋の文様によって、華やかながら柔らかく感じる金の輝きは、ずっと眺めていられるほどの仕上がりです。 調度品としても満足いただける逸品ですが、職人たちの丁寧な仕事によって生まれた道具として、使って楽しんでほしいシリーズです。