自然の力が生み出す、美しいグラデーション 個性的な色彩を持った、箔一オリジナルの箔を使ったシリーズです。 古代箔には、自然の力を利用して金属そのものの色を変える技を用いています。 これは伝統的な技法で、金工の世界では「燻し」などとして知られています。 この技法で生み出される色彩は、人工的な着色では得られない、神秘的なグラデーションを持ちます。 なかでも古代箔は、箔一にしか作れない個性的な色彩が魅力です。
Point 01 金沢箔工芸品の原点となった色彩 古代箔は、箔一を代表するオリジナルの箔であり、金沢箔工芸品の原点となったシリーズです。 創業当時、金沢箔は主に仏壇仏具や伝統工芸品に用いられる素材でした。 その美しさは高く評価されていた一方で、箔そのものが主役となることはほとんどありませんでした。 そんな時代に、創業者・浅野邦子は、工芸品に使われた箔が時を経て独特の色彩へと変化した姿に出会います。 箔の周辺だけが色づき、中央には金属本来の色が残る美しいグラデーション。当時は価値あるものとして扱われていなかったその箔に、浅野邦子は新たな可能性を見出しました。 この独特の色彩を工芸品のデザインに活かせると直感し、廃棄される寸前だった箔を引き取って商品開発に着手。職人たちとの試行錯誤の末に生まれた古代箔は、箔一初期のヒットシリーズとなりました。 また、その風情が悠久の時を感じさせることから、「古代箔」という名も浅野邦子によって付けられました。 古代箔は、箔に新しい価値を見出し、箔を主役とした工芸品づくりの先駆けとなったシリーズです。その誕生は、後に「金沢箔工芸品」と呼ばれる新しいものづくりの原点となり、現在へと続く箔一のものづくりの礎となりました。 創業者の浅野邦子。かつての箔一の本社の前で。
Point 02 多彩で美しいグラデーション 古代箔の特徴は、周囲から中央へ向かって複雑に層をなすグラデーションです。 全体には金色が基調ですが、よく見るとブルーやグリーン、また紫やピンクなどの色彩も織り交ぜられています。 これらは、自然が生み出す色彩のため、一つとして同じものはありません。 一枚ごとに異なる表情を見せることも、古代箔ならではの魅力です。
Point 03 箔一だけのオリジナルの色彩 このような自然現象を利用した色変えの技法は、意のままにコントロールすることが大変難しいものです。 箔一では、受け継がれてきた伝統的な技術と、長年の研究によって蓄積されたデータを融合させることで、安定的に色彩を生み出す製法を確立しています。 自然の力と職人の技が重なり合うことで、古代箔ならではの美しい色彩が生まれます。
Point 04 受け継がれる「色変え」の技術 古代箔に用いられる色変えの技術は、金沢箔や金工の伝統技法をもとに発展してきたものです。 温度や湿度、季節ごとの気候の違いによって仕上がりは大きく変化するため、その管理は容易ではありません。例えば、寒い時期に作られた古代箔は青みを帯びやすく、暑い時期に作られたものは赤みを帯びる傾向があります。 自然が生み出すわずかな変化に向き合いながら、職人たちは理想の色彩を追求し続けています。その積み重ねによって生まれる繊細なグラデーションこそが、古代箔ならではの美しさです。 こうした製法と技術は箔一の大切な財産として、限られた技術者にのみ受け継がれたいます。
Point 05 モダンな風情も持つ古代箔 古代箔の色彩は、人の手だけでは生み出せない、不思議な魅力を持っています。 モダンな食器に用いれば、洗練された印象に、風格ある工芸品にあしらえば、より上質な趣を生み出します。 自然が生み出す唯一無二の色彩は、時代を超えて愛される美しさを備えています。 どこにもない独特の表情を持つ古代箔は、創業当時から受け継がれながら、現在も箔一を代表するシリーズとして多くの方に親しまれています。