2021.05.18

扇子の選び方や、鑑賞の基礎知識。

扇子の選び方や、鑑賞の基礎知識。
 

この記事では、扇子を選んだり、また楽しむための基礎知識を紹介しています。
贈り物や、自分用に扇子を探している方は、箔一の扇子についてご紹介するページを参照ください。

 

扇子を楽しむために、知ってほしいこと。

日本の夏は、日差が強く、湿度も高いのが特徴です。過ごしにくい季節ですが、古来日本人は、こうした季節も楽しむ知恵をもっていました。すだれをかけ、日差しを遮りながら風を呼びこみ、風鈴の涼しげな音色を響かせて風情を楽しむなど、風雅に夏を過ごしていました。

そうした知恵の一つが、扇子です。 扇子は工芸品でありながら、折り畳みができる機能性も魅力です。優雅な所作で、どこでも涼をとることができます。 放射線状に広がる形も大変に美しく、末広がりとして縁起が良いともされています。  




 

扇子の、それぞれの部位の名称について。

扇子には、それぞれの部位に名前がついています。それぞれの名称についてご紹介をします。

〇扇骨
扇の骨格となる部分です。主に竹が使われますが、高級品では檜や白檀のような香木を使ったものもあります。またカジュアルなファッションセンスとしてプラスチック素材のものもあります。
・親骨
扇骨のなかで、両端につけられた太いものを親骨といいます。
・中骨
扇骨のなかで、親骨に挟まれた細いものを中骨といいます。
〇扇面
扇骨に和紙などを貼った面です。和紙を使うことが一般的ですが、絹を使った絹扇子のほか、最近ではジーンズ生地を用いたものなどもあります。
〇要
扇骨を留める最も大切な部分です。ここが外れると扇がばらばらになってしまうことから、慣用句として「組織の要」などとしても使われています。
〇山/谷
扇の表から見た山の部分と谷の部分です。
〇天/地
扇面の頂点を天、下の部分を地と呼びます。

 



扇子 扇骨

扇子を支える、扇骨について。

扇子の骨格が扇骨です。扇骨がしっかりとしていることが、良い扇子の必要条件です。骨の数のことを間数(けんすう)と呼び、おおむね8間~40間まで様々な形のものがあります。一般的には間数が多いほど高級品となります。竹を使ったものが多いですが、桧や白檀などの香りのある木材を用いたものもあります。広げたときの幅は90度ほどのものから、180度にまで広がるものもあります。

箔一の「金沢箔扇子」では丈夫でしなりの良い国産竹を用い、35間の骨でおおよそ120度に広がるものを採用しています。これは、バランスが良く美しさと使いやさを両立したものを追求して選びました。

 
 
扇子 親骨

親骨のふくらみが、最良の使い心地を生む。

親骨は、扇子を支える大変に重要な部位です。良い扇子の条件の一つとして、開け閉めの際の心地よさがあげられます。開くときには少しの力でさっと開き、閉まるときには、ほとんど自動的にパチンと閉まる。そうしたものが良い扇子の特徴です。

一般的に手作りの工芸品としての扇子は、親骨の中心部にふっくらとした膨らみがあります。この部分のことを「矯(た)め」と呼びます。このなめらかで美しい曲線によって、扇子の開け閉めの心地よさが生まれます。


 

扇子 扇面

扇面こそが最大の見せ場。裏面にも注目。

扇面こそが扇子の華といえます。扇面に求められるのは、あおいで風を送るという機能だけではありません。ここに絵や柄をあしらって楽しむのが、扇子の醍醐味です。このような文化はかなり古く、琳派の祖として日本絵画史に名を残す俵屋宗達なども、扇絵の作家として数々の作品を残しています。

箔一では、和紙の扇面に金箔や銀箔などを用いて装飾を施しています。金箔や銀箔によって和紙を彩るのは、平安時代から続く伝統的な手法で、かつては貴族たちは、このような高級和紙に和歌を詠んで楽しんでいました。箔一では、こうした伝統的な美術を研究しながら、古典的な風流を現代によみがえらせ、美しく金銀箔で装飾した和紙による扇子を提案しています。開け閉めしても箔が剥離しないのは、箔一の技術力ならではのものです。

また上質な扇子は、表だけでなく、裏面にも和紙が貼られていることが特徴です。



 

現代の夏を楽しむ粋、金沢箔扇子を。

金沢箔扇子は、古来の知恵を現代の夏を過ごすのに活かす扇子です。大切な人への贈り物に、また夏を楽しむための自家用に、お好みの扇子をお選びください。多くの柄が揃いますので、いくつかコレクションをしてファッションに合わせて楽しむのもおすすめです。詳細はこちら≫


 

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