2020.08.10

優雅に扇子を使って、夏を涼しく過ごしませんか。

優雅に扇子を使って、夏を涼しく過ごしませんか。

扇子を、日常のおしゃれに取り入れたい方に。

日本の伝統的な美意識を感じさせる扇子。
扇子は、和装のみならず、洋装でのお出かけや、ビジネスシーンでもお使いいただけます。
コンパクトに折りたためてかさばらず、さっと取り出して優雅に涼が取れる機能性も魅力です。これは、日本古来の夏を楽しむ知恵といえるでしょう。

この記事では扇子の基礎知識やマナーについてご紹介をします。扇子について知って、ぜひ日常の暮らしに取り入れてみてください。

また、箔一では美しいデザインを箔で表現した「金沢箔扇子」。高質で優雅な「柿渋脇漆扇子」を提案しています。
商品については、扇子の商品一覧をご覧ください。

扇子の鑑賞の仕方や、良い扇子の見分け方については下記の記事をご確認ください。
扇子の選び方や、鑑賞の基礎知識。
 

扇子は、平安時代に由来を持つ日本発祥の伝統文化です。



様々な伝統芸能でも用いられる扇子

日本らしい装いを演出する扇子。涼をとる目的だけでなく、日本舞踊や茶道でも使われるなど、日本文化の象徴ともいえる存在です。例えば落語にも扇子が欠かせません。噺家は巧みな話術と組み合わせて、扇子で日本刀やお箸、釣り竿、きせるなど、様々なモチーフを表現します。
 

平安時代に日本で生まれた文化

扇子は古くから様々な芸能と結びついて、伝統を形づくってきました。日本文化の多くは中国にルーツをもちますが、扇子は日本発祥です。その原型は平安時代までさかのぼります。当時は、仰いで涼をとるためではなく、記録やメモを取っておくための木簡を綴ったものだったようです。その後、祭祀などで使われるようになり、やがて江戸時代以降になると庶民にも広がりました。
 

江戸期に大きく花開いた扇子文化

江戸時代には様々に趣向を凝らした扇子が出回るようになり、人気を博していきました。風神雷神で名高い俵屋宗達なども、若かりし頃は扇子絵を描く職人だったようです。今でも能扇、舞扇、飾り扇子など、様々な種類の扇が使われています。ただし、片側を綴じて扇形に広げて使うアイデアは、1200年前からまったく変わっていません。じつにシンプルで合理的、かつ放射状に広がる扇骨の幾何学的な美しさは、デザイン的にも大変優れたものと言えます。


扇子は、各職人たちの技術の集大成です。

 


職人の技術の結晶が、一本の扇子に。

扇子を作るには、数多くの職人が携わります。扇骨と呼ばれる骨組み、扇面に貼る和紙、さらにそれらを華やかに彩る上絵などは、全て手作りです。それぞれの分野に熟練の技術者がおり、一つの扇子はその技の集大成でできています。すっと開き、さっと閉じられてゆがみがない。さらに、開け閉めを何度行っても揺るがない耐久性や色あせることのない華やかな図案など。優れた扇子とは、職人たちのコラボレーションの結晶といえます。

扇子は、日本を代表する工芸品といえます。開くときのスムーズさやパチッとしまる感触が、何とも言えず心地良い扇子は、優れた職人の手わざによって生み出されるものです。

 

手作りの扇子ならではの「えくぼ」。

手作りの高質な扇子を見分けるには、ひとつポイントがあります。それが扇子の「えくぼ」と呼ばれるものです。扇子は、スムーズに開かせるために、親骨(端の太い扇骨)の中央が膨らむような曲線を描いています。その影響で、端から2~3本目の扇骨に少しだけヨリがでます。このヨリのことを専門用語で“えくぼ”と呼びます。これは、職人の手作りであることの証明なのです。


 

優雅に扇子を使うマナーについて。


扇子の使い方にもマナーがあります。

最近では、日常的なシーンや洋装・ビジネスでも使える様々タイプの扇子が作られています。しかし、扇子は日本人の美意識や手わざの集大成。気軽に使いながらも、優雅に品よくありたいものです。素敵に扇子を使いこなすためのマナーをご紹介します。
 

 

上品に見える扇子の所作。

まず、扇子を開くときには和紙の部分を触らないように気を付け、一方の手で「要」の部分を持ち、もう一方の手でゆっくりと開きます。最後の2本程度を開かずに残しておくと、より上品に見えるともいわれます。また仰ぐときは、バサバサとやらず、胸のあたりから、小刻みに優しい風を起こすようにしましょう。仰ぎすぎて、近くの人に風が当たるようだとマナー違反です。
 

 

意外と迷う?扇子の数え方。

扇子は、一本(いっぽん)、一面(いちめん)又は一枚(いちまい)と数えます。閉じているときは一本、開いているときは一面又は一枚と数え方が変わります。数え方も使い分けられると、知性的で素敵ですね。

伝統が融合し、新しい伝統に。金沢箔扇子。

 

繊細さと気品が融合した逸品

金沢箔扇子は、新しい金沢の伝統工芸品です。扇子は大きく2つ、豪快な江戸扇子と繊細な京扇子に分類されます。金沢箔扇子は京扇子の流れを汲んでいます。扇骨を約35本使った繊細な意匠は、まさに優雅さの極みです。そこに、金沢箔による様々な柄や文様をあしらっています。みやびやかな京都の公家文化と、精神性を重視する金沢の武家文化による気品が融合した美しい逸品です。
 

高い技術力によって支えられる華やかさ

優雅さと上品さの中に華やかさを感じさせるのが金沢らしい美意識です。これを支えているのは、箔一の技術力です。何度も開け閉めしても、箔が剥がれないのは『箔一』ならでは。日本古来の様式美に、最新の技術やアイデアを加えて実現した新しい伝統工芸品が、この金沢箔扇子です。

 

一つずつ、職人の手で手作りする品質の高い逸品。

金沢箔扇子は職人の手による工芸品です。いつまでの色合わせない金沢箔の美しさ、スムーズで気持ち良い動き。耐久性も高く、いつまでも愛用できる上質な逸品です。

多彩な種類。年齢や性別、シーンを問わずに使えます。

数十種類の柄が揃い、毎年新作も生まれています。男生向け、女性向けのほか、ビジネスシーンや洋装にも合うデザインなど、シーンを問わずに使えます。

美しい幾何学模様。ロゴ入りは、こだわりの証です。

扇子の美しさは、なによりも放射状に広がる幾何学模様。正確なライン、何度開け閉めしてもぐらつかない作りこみの確かさ、繊細な文様、美しい木目などいつまでも愛用できる逸品です。

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