2021.04.13

金箔貼りに使う接着剤、トップコートについて

金箔貼りに使う接着剤、トップコートについて

金箔を貼る際は、接着剤とトップコート(コーティング剤)が必要です。素材や用途によりその最適な組み合わせは異なります。綺麗に金箔を貼り、耐久性を考えると素材に合わせてお選びいただく必要がありますので、あらかじめ素材や用途に合わせてお選びください。

接着剤について

【特徴】
接着剤は、金箔などの箔材料を素材に貼るために必要な材料です。箔一の接着剤は独自の配合で作っている特別な接着剤です。

箔一の接着剤はこちら

工房でも職人が使用しているエポキシ系の2液性の接着剤(接着剤と硬化剤のセット)で、通常は扱いが難しい接着剤ですが、一般のお客様でも使いやすいようにご提供しています。金箔など素材の表情を変えることなくそのまま活かせる、貼りやすい接着剤です。


【貼れる素材】
樹脂・木(一部下地処理が必要な素材を除く)・ガラス・陶器

 

使い方


 

必要な道具

●接着剤セット
●希釈剤(別売り)
●マスキングテープ
●新聞紙
●カッター
●仕上げ用の綿または柔らかい布
●刷毛2本
●トップコート
 

Step 01

金箔を貼らない部分にマスキングテープで、デザインをして貼らない部分を新聞紙などで覆います。
 

Step 02

金箔を貼る部分に埃や油分が残らないよう、アルコールや別売りの希釈剤で拭き取ります。 接着剤セットを「接着剤1:硬化剤1」の割合でよく混ぜて希釈剤(別売り)で「5倍」に薄めます。※少量でのご使用の場合は、金属製のスプーン等を用いて分量を計ってください。

金箔を貼る部分に刷毛で薄く接着剤を塗ります。
 

Step 03

ベトつかない状態になるまで表面を5分ほど乾燥させます。※少し乾かした方が金箔の艶が美しく出るためです。

竹箸や、あかうつし紙などで箔を移動させて貼ります。金箔が破れて、穴が空いた場合は、もう一度金箔を貼ると綺麗に貼ることができます。
 

Step 04

綿や布を使って余分な箔を払ってください。
 

Step 05

貼り上がった状態で自然乾燥を1日してください。その後トップコートで仕上げてから、マスキングテープや新聞紙を剥がしてください。
 

Step 06

完成です。

 

おすすめのトップコート

油性ウレタン樹脂などをお勧めします。
※箔一では販売しておりません。ホームセンターなどでお買い求めください。 ※市販のラッカー系素材でも比較的綺麗に仕上げることができます。
シリコン、フッ素樹脂系はお取り扱いが難しいためおすすめしておりません。


 

注意事項

●希釈剤について
接着剤は濃度を薄めて使いやすい状態にするため、希釈剤と合わせてのご購入をお勧めしています。
希釈剤はこちら

●トップコートを使用すると、摩耗や箔の変色、傷などに対する耐久性を高める一方で、素材の質感の良さが失われることや、変色する可能性があります。あらかじめ小さなパーツや目立たない箇所でテストをしてから、トップコートを施してください。

●接着剤と硬化剤を混ぜた後は、24時間以内に使い切ってください。

●乾燥させる際、ドライヤーなど高温の乾燥設備を使う場合は、表面は数分で硬化しますが中が硬化しきらずシワになる可能性がありますのでご注意ください。

●布など接着剤を吸い込む素材の場合は、布用接着剤をおすすめしております。

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