2021.02.10

女の子の健やかな成長を願う雛人形。桃の節句の祝い方。

女の子の健やかな成長を願う雛人形。桃の節句の祝い方。
 

女の子の健やかな成長を願う雛人形。その由来や歴史的な経緯、雛人形の飾り方やお祝いの仕方、雛人形のお手入れなどについてご紹介します。また、桃の節句におすすめの、金沢箔による箔布を使った美しい木目込み人形もご紹介をします。


 

 
 

| 雛人形の歴史について。


1.平安時代からの歴史がある、桃の節句。

女の子が生まれたら、初節句までには、素敵なお雛様を飾ってお祝いしたいものです。雛人形は男子の五月人形とならび、お子様の健やかな成長を祈念する伝統的な風習です。

ここでは、お雛様や桃の節句の意味や基本的な知識をまとめるとともに、豊富な種類がある雛人形の選び方やその違いについてご説明します。伝統的なもの、豪華絢爛なもの、また現代にあったコンパクトで可愛らしいお雛様まで、ご希望やイメージにあわせて雛人形を選んでみてください。


 

2.縁起の良い桃にあやかった節句。

桃の節句は、3月3日に行われます。童謡には「お花をあげましょ、桃の花」とうたわれていますが、旧暦における3月とは現代の4~5月ごろにあたり、ちょうど桃の花が満開になるシーズンでした。中国では桃は不老長寿の果物ともされており、とても縁起が良いものです。


 

3.女児の厄を背負ってくれるとされた雛人形。

この桃の節句が雛祭りと呼ばれるようになったのは古く、平安時代の頃といわれています。これがやがて女子の健やかな成長を祈念する祭りとなっていくのですが、その由来は諸説あります。

一般的に有力とされているのは、平安貴族の女の子たちの「ひなあそび」と穢(けが)れを払うために川へ人形を流す「流し雛」が融合したとする説です。いつしか、雛人形は女の子の一生分の災いや厄を肩代わりしてくれるお守りとみなされるようになり、その子の生涯にわたっての無病息災を願って飾られるようになりました。

雛人形一体につき、1人分の厄を背負ってくれると考えられていますので、「ひとりにひと飾り」、女の子が生まれるたびにそれぞれ1つずつ雛人形を贈るべきという意見もあります。


 

4.時代に合わせてスタイルも多様に。

雛人形というと、豪華な七段飾りや五段飾りのイメージもありますが、近年では住宅事情も変化しています。飾るためのスペースが十分に取れないケースも増えてきました。そうしたライフスタイルに合わせ、コンパクトながら本物のこだわりがある雛人形などが人気を呼んでいます。ご家庭にあわせて選んでみてください。伝統として受け継がれてきた雛人形ですが、その時代を表す一面もあるのかもしれません。


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| 雛人形の種類について。


1.衣裳着雛人形と木目込み人形。

雛人形は、大きく2種類に分かれます。「衣装着雛人形(いしょうぎひなにんぎょう)」と「木目込人形(きめこみにんぎょう)」です。


 

2.衣裳着雛人形について。

衣装着雛人形とはその名の通り、衣装を着せるようにして作られた人形のことを言います。本体と衣裳は別々になっていて、胴体部分に衣裳を装着したあとに頭や手足をつけていくようにして作ります。正絹などの着物に刺繍や染めを施し、実際の十二単を表すように重ねて着せ付けをしていきます。

衣裳は別に作られていますが、胴体以外は着物を付けてから固定していくので、着脱はできません。


 

3.木目込み人形について。

木で作られた本体に溝を掘り、衣裳となる布を埋め込んでいく(木目込む)方法で仕上げるお雛様です。衣裳着雛人形に比べるとコンパクトなサイズになることが多いのも特徴です。箔一では、箔布を使った木目込人形を取り扱っています。木目込みならではの、ころんとしたかわいいフォルムと金沢箔の箔布の美しい輝きは、大変に魅力的です。

美しい木目込み人形を作るには生地が重要となります。弾力があり、丈夫な生地がその品質に影響します。また箔布の場合、布がひっぱられて箔が割れてしまうため、従来は木目込みに使うことはできませんでした。箔一では独自の技術で、しなやかなで伸縮性がありながら、丈夫で木製の胴体に打ち込んでも割れない箔布を生み出しました。この生地があるからこそ、金沢箔の繊細な美しさや輝きを存分に感じられる、美しい木目込み人形を実現できたのです。これは、箔一だけの製品です。

また木目込みは、着物が人形と一体化しているため型崩れがしにくく、そのままの美しさをいつまでも保つことができる点も、大きなメリットです。職人が丁寧に一体ずつ手仕事で木目込んだ、金沢箔の深い輝きと木の温かさもいつまでも感じていただける愛らしいお雛様です。
 

・箔一の木目込人形の雛飾り

 


4.お雛様の並びは?関東雛と関西雛の違いについて。

雛人形には、地域によって京都を中心とした関西風の「京雛」と、関東風の「関東雛」があります。京雛の特徴は、京人形の風情を感じさせる細面と切れ長の目です。薄く上品な表情が印象的です。飾り方は、男雛を向かって右側に配置します。対照的に、関東雛は顔立ちがはっきりしており、目が大きくぱっちりとしているのが特徴です。

また、並びは男雛が向かって左側となります。ただし現在では、飾り方の違いは少なくなっており、結婚式にならって、男雛(新郎)を左、女雛(新婦)を右に飾ることが一般的になってきています。ただし、京都など関西地区で京雛の飾り方が残っています。地元の方やご親族に聞いてみるなどして、地域の習わしをきいて飾ってみるのもいいでしょう。

 



 

| 雛人形のスタイルについて。


1.基本は親王飾りか段飾り。

雛人形は飾り方によって、主に2つの種類があります。「親王飾り」と「段飾り」です。


 

2.親王飾りについて。

「親王飾り」とは男雛と女雛の2体だけを飾る方法です。親王飾りは一段だけで飾るため場所を取らず、現代的なインテリアにも調和させやすいことも魅力です。

コンパクトなサイズを求める方や、2人目、3人目の女の子用に贈りたいという方にも人気があります。歴史的にみても、男雛と女雛を対で飾る親王飾りのほうが古く、江戸時代まではこちらが主流だったと言われています。


 

3.コンパクトで出し入れがスムーズな親王飾り。

親王飾りの「親王」とは皇位継承権のある皇族男子の呼び名です。雛人形の男雛と女雛は皇族の結婚式をモチーフにしているとも言われており、両陛下のような仲睦まじい幸せな結婚ができるようにとの願いも込められています。多くは、屏風と飾り台がセットになっており、そこにお雛様を飾ります。親王飾りは段飾りのように御付きの者はいません。

コンパクトなスタイルが魅力とは言え、決して簡易版というわけではありません。

ぼんぼりや燭台などの小物がセットになっていたり、衣裳に伝統工芸の技法や高級感のある装飾が施されていたり、上質なつくりのものも多くあります。また、親王飾りの場合、座った状態の「座り雛」だけでなく、立った姿勢で飾る「立ち雛」を選べるのも特徴です。男雛は凛々しく、女雛はかわいらしい立ち雛も、品が良く人気のあるスタイルです。衣裳がより美しく映えるのも魅力です。

歴史的に見ても、江戸時代ごろまでは立ち雛が主流だったといわれています。箔一の「金沢箔布木目込 雛人形 皇宮雛(こうぐうびな)」は、純金箔表装仕立ての屏風に上品な顔立ちの立ち雛が並ぶ格式高い雛飾りです。独自の技法を施した金箔布のしなやかで艶やかな輝きが魅力です。華やかな十二単の衣裳はこの上なく美しく、本物の伝統工芸品ならではの高級感を醸しています。

小さいながらもこだわりのある親王飾りで、大きさよりも質を重視した雛人形を探している方におすすめです。


 

4.飾り台に収納できる「収納飾り」

親王飾りは、雛人形を収納するケースがそのまま飾り台になる「収納飾り」が多いのも特徴です。飾るときも片付けるときも、お人形から小物まで全てをひとまとめにでき、出し入れが大変にスムーズで、大切に扱いたい人にもお勧めです。収納飾りの飾り台は見せることを意識した美しい装飾や模様がついている一方、湿気を防ぐなど、収納に適した機能性も考慮されています。現代のスタイルにあったお雛様のかたちと言えるでしょう。

箔一の親王飾りは、伝統的な技法を施した飾り台が特徴です。これは、収納にもなっており、雛人形を大切に守ってくれます。想いを込めた雛人形だからこそ、飾るときのことも片付けるときのこともしっかりと考えておきたいものです。

 

5.段飾りについて。

「段飾り」は三段、五段、七段とした階段状の飾り棚が特徴です。お内裏様とお雛様をはじめとして、三人官女や五人囃子、笛太鼓など大勢の人形を飾っていきます。「ひな祭り」の童謡にあるような飾り方と言えば、わかりやすいかもしれません。この段飾りは江戸前期ごろからのものと言われており、昭和以降になって多く作られるようになりました。

段飾りは大きいもので横幅120センチ以上にもなり、高価なものも多いですが、豪華絢爛なお雛様を好む方に根強く支持されています。

 

6.華やかな段飾り。

七段飾りは男雛と女雛のほか、三人官女、五人囃子、左大臣と右大臣、仕丁(しちょう)3人の15人を飾る、存在感のある堂々とした雛飾りです。道具も多く、太鼓などの楽器類から儀仗の剣や弓、花嫁道具一式に仕丁が持つちりとりやほうきにいたるまで、実に豪華絢爛です。

五段飾りには、15人全員を揃えているものだけでなく、10人を飾るものもあります。

サイズは大きめなものが一般的で、畳一枚分のスペースを使い、高さも1メートル以上あるものもあります。最近では、コンパクトなサイズにアレンジされた段飾りも販売されています。 

 

7.三人官女も揃った三段飾り

小さいながらも重厚感はしっかりと残した、三段飾りもあります。三段飾りは一段目に男雛と女雛を、二段目に三人官女を飾ります。三段目は様々で、嫁入り道具を並べたり五人囃子がセットになっているものなどがあります。

箔一では、一段飾りながら、男雛と女雛、さらに三人官女までをセットにしたコンパクトで格式高い雛人形を用意しています。上品で優しいお顔の五人雛です。

収納ケースにもなる飾り台は正倉院の唐櫃(からびつ)をイメージしています。これは、東大寺正倉院にて貴重な宝物を守り続けたもので、雛人形をいつまでも守ってくれるようにとの願いが込められています。黒塗で鮮やかに仕上げています。

 



 

| 雛人形の飾り方や、お手入れの仕方について。


1.雛人形は1月~2月に購入し、立春過ぎには飾りましょう。

雛人形は、いつごろ、どのように準備するのがよいのでしょうか。一般的には、母方の祖父母が用意することが多いといわれています。

これは、雛人形がかつては嫁入り道具の一つだったことに由来するそうです。ただし、決まったことではありませんので、両家で話をして決めるのが良いでしょう。購入する時期については、1月~2月頃が最も良いようです。

例年この頃には、多くの雛人形が店頭に並びますので、自分の気に入ったものを見つけやすいでしょう。 飾る時期については、2月3日の節分で邪気を払ったあと、旧暦のお正月でもある立春過ぎに飾るのが最適です。

縁起もよく春の行事として雛祭りへの気持ちも高まります。ただし、地域によっては、4月の初旬に行うところ、また、夏の終わりごろに行うというところもあります。それぞれの土地の習わしに従うのがよいでしょう。

いずれの場合でも、桃の節句の1週間前には飾りつけを済ませておくのが良いでしょう。雛祭りの直前に慌てて出すのは厳禁とされています。

特に、桃の節句の前日に用意するのは、「一夜飾り」と呼ばれ縁起が悪いとされています。これはお正月飾りにも共通して言われていることで、神様に失礼であるということやお葬式を連想するなどが理由として挙げられます。節分を過ぎたら、雛人形を出す日にちを決めておきましょう。


 

2.雛人形のお手入れ方法について。

雛人形を飾った後は、しっかりお手入れをして片付けましょう。
雛人形をお手入れする際は、以下の点に注意すると美しい状態を保てます。

・布手袋などを付け、直接手で触らない
・人形は柔らかい布や紙で優しく包んでからしまう
・空気が乾いた天気の良い日に片付ける
・防虫剤は人形用のものを使用する

雛人形に素手で触ると、汗や皮脂によってシミや腐食の原因になることがあります。また、雛人形は湿気や虫を嫌いますが、防虫剤や乾燥剤を入れると材質や薬剤との相性によって人形を傷めたり樹脂製の部品が溶けてしまうこともあります。薬剤は使わず、よく晴れたお天気のいい日を選んでなるべく乾燥した状態で収納し、湿気の溜まりにくい場所に保管しておくほうがおすすめです。

親王飾りの場合は飾り台がそのまま収納ケースになっていることが多くあります。箔一の飾り台は、天然の防虫効果や湿度調整機能を備えた桐製のものや、美しい溜漆塗り仕上げにこだわりつつも蓋を開けると雛人形がしまえる収納箱になるものが揃っています。お道具もすべて中に片付けられるため、飾る時も仕舞う時も手間がかからず便利です。


 

3.雛人形をしまう時期にも注意。

「雛人形を長く出しっぱなしにしていると、嫁に行き遅れる」
そんな言い伝えを耳にしたことがある人も、いらっしゃると思います。迷信であるともいえますが、片付けの正しいタイミングは気になるところです。

雛人形を片付ける時期としては3月3日以降の早いうちが好ましいですが、まずは天気と相談して決めましょう。早く片付けるために、雨が降っているような湿度の高い日を選んでしまうと、雛人形に湿気が残ってしまいカビやシミが発生する原因となります。雛人形をしまう時期は、天気が良い日を見計らって決めるのが一番でしょう。
 

 

伝統の金沢箔が彩る、雛人形。

箔一の雛人形は、金沢箔布を使った木目込み人形です。一般的に箔布は伸縮性に乏しく、箔が割れやすいとも言われていましたが、箔一では独自の技術で、美しい輝きを保ちながらもしなやかで柔らかい箔布を開発しました。また、金屏風についても最高品質の金沢箔を貼った伝統工芸品を使っています。いつまでも色あせない本物の輝きを放つ、素晴らしい雛人形です。配送もできますので、ご希望の住所にお届けします。

飾り台が収納に。コンパクトで美しい親王飾り。

箔一の雛人形は、飾り台がそのまま収納ケースになっています。上質な人形ながら、マンションやアパートでも飾れるコンパクトさも人気の理由です。
 

本物の金箔だからこそ生まれる、箔布の美しいかがやき。

本物の金箔を布に貼り木目込みに使えるのは、箔一だけの独自技術です。いつまでも色あせない、本物の輝きが桃の節句を彩ります。
 

一つひとつ、手作業で作られる木目込み人形。

木目込みは日本伝統の人形作りの技法です。箔一の雛人形は、職人が一つずつ手作りする正統派のひな人形です。

 

箔一おすすめの雛人形

このほかにも、箔一には桃の節句を祝うアイテムが多数揃っています。健やかな成長を願って、本物の金沢箔工芸品による上質な雛人形を贈ってみてはいかがでしょうか。
 

 

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